2022 年の振り返り
去年に続き、今年の出来事を振り返ってみようと思う。
読んだ本
技術書
今年の前半は図書館やオンライン書店で評判のよい本を選んで読んでいた。具体的には次のような本を読んだ。
今年の中旬に転職した後は、転職先の福利厚生の一環で O'Reilly Learning Platform のアカウントを取得できたので、O'Reilly の本や動画ばかりを眺めていた。
O'Reilly Learning Platform ではコンテンツの消化率がパーセントで表示される。50% 以上の消化率であったコンテンツは次の通りである。
- A Beginner's Guide to Creating iPhone Apps for iOS 15 Using Swift UI
- CSS for Everybody: From Beginner to Boss
- Spring and Spring Boot Fundamentals, 3E
- Certified Kubernetes Security Specialist (CKS) Study Guide
iOS や CSS は仕事で必要なので読んだ (観た)。Spring (Boot) や CKS は単に技術的な興味で読んだ。
漫画本
今は娯楽といえば漫画本を読むくらいしかしていない。かつてはゲームをプレイしたり、スポーツ観戦したり、小説やノンフィクションを読んだりしていたけど、それらを楽しむための空き時間が今はない。なので、ふとした空き時間で楽しめる漫画本がほぼ唯一の娯楽である。
だいたいの場合は出版社のアプリで漫画を読んでいる (たとえば「ゼブラック」や「サンデーうぇぶり」)。気に入ったものは Kindle でも購入することがある。
2022年に読んで面白かったのは次のタイトルである (2022 年に連載されていたものとは限らない)。
- ザ・ファブル
- 進撃の巨人
- 嘘喰い
- キングダム
- スナックバス江
- Hunter x Hunter
- 葬送のフリーレン
「流行っているものが好き」という感じのリストになってしまった...。流行っているものには理由があるんだなあという感想。
買い物
2022 年に購入したもので「買ってよかったなあ」と思うものと、その理由を挙げてみる。僕は広告が好きではないので、各々のアイテムのアフィリエイトリンクを貼るのは避けておく (なお、各企業の商品紹介ページへのリンクは貼る (あれば))。
快適ガードマスク
これまでドラッグショップで手に入る最も安価なマスクを選んでいたけど、長時間つけていると内側が毛羽立ったり、耳の後ろが痛くなったりして不快であった。
快適ガードはパッケージに「毛羽立たない」と明示的に書いてあるだけあり、ずっとつけていてもごわごわしないし、ゴムも幅広で耳が傷まないので気に入っている。
FlexiSpot (スタンディングデスク)
職場にスタンディングデスクがあり、僕は一日に何度もデスクの位置を昇降している。これに慣れた結果、家でもスタンディングデスクを導入したくなり FlexiSpot を購入した。僕が購入したのは EG1 というモデルである。
組み上げの最終工程で机をひっくり返す必要があり、そこだけ力が必要であったものの、組み上げた後は非常に快適に使えている。
僕が不在のときは、小さい子どもに触られたくないものを一時的に置く場所としても使われているようだ。この使い方は想定していなかった。
仕事中にずっと座っていると体がこるので、2023 年以降も FlexiSpot のお世話になると思う。
Povo 2.0 (携帯キャリア)
楽天モバイルユーザーであったけど、Povo 2.0 に移行した。
もともと 4G ネットワークでデータ通信をすることはほとんどなく、いざというときに電話を受けられたり SMS 認証が通せればよい、という立場であった。SMS 認証そのものをなるべく避けたい、というのはまた別なお話としてあるけれど。
そういう意味ではかつての「繋がりにくいけど無料」の楽天モバイルはありがたい存在であった。残念ながら今年の中旬に楽天モバイルが有料になってしまったため、代替となるサービスを探す必要があった。探してみたところ Povo 2.0 が同じようなサービスを無料で提供していたため、こちらに乗り換えた。
結果として手に入ったのは「繋がりやすいけど低速、そして無料」のネットワークである。僕のユースケースでは楽天モバイルより快適である。たとえば Suica アプリで残額をチャージするような、大したデータをやり取りしないようなことは Povo 2.0 の低速ネットワークでも何の問題もなくできる。
O'Reilly Learning Platform や YouTube Music であらかじめ視聴したいコンテンツをダウンロードしておくことで、コンテンツを楽しむという意味でも、何の問題もなく携帯電話を使えている。最高である。
MacBook Pro (M1 チップ)
これは正確には「買ったもの」ではなく、会社から貸与されているものである。
前職では Touch Bar のついた Intel チップの MacBook Pro を使っていて、可も不可もないと思っていた。しかし、転職先で与えられた M1 チップの MacBook Pro を使うようになり、もう Intel チップの MacBook は使えないな、と思うようになった。
単純に「速い」というのが最も良いところだけど、その他にも熱がこもらないからファンが回らず、そのことが静音性や内蔵マイクのノイズの少なさにつながっていたり、様々な点で順当にグレードアップしている。キーボードは Touch Bar のない過去の MacBook Pro に近い仕様だが、むしろそれ良い。
M1 チップにまつわる悪評の中に、Docker を使うと遅いとか不安定だという話がある。個人的な経験では、きついワークロードを Docker コンテナの中で動かさない限り、そこまでつらくはないと思う。僕は Postgres や MinIO を Docker で起動して Spring Boot アプリの開発をしていたけど、特に何の問題もなく開発できた。
AirPods Pro(第2世代)
AirPods Pro は初代も持っていて満足していたけど、日常的にリモート環境でペアプログラミングをしていると一日バッテリーが持たない。仕方がないのでもう 1 セット買おうと思い、第2世代の AirPods Pro を購入した。消極的な理由から購入した第2世代の AirPods Pro だが、想像以上に初代より進化していた。今は第2世代ばかり使っている。
公式の情報では、バッテリーは通話だと連続で3時間まで保つと書かれている。そして 15 分充電すると、また 2 時間通話できる、としている。
これはリモートでのペアプログラミングに十分耐えられる水準だ。2 時間ペアプログラミングして 15 分休憩というリズムは現実のユースケースともぴったりマッチする。余談だが「ペアプログラミングは疲れるので、マメに休憩を取りましょう」というのは業界でも広く同意されているプラクティスである。たとえば VMware Tanzu Labs の「5 Tips for Effective Remote Pair Programming While Working from Home」というブログ記事にも次のようにある。
Do what you can to avoid distractions. Close or minimize other app windows, find a work-only workspace if you can, and take breaks often, to keep both parties energized.
第2世代の AirPods Pro はマイクの性能も向上していてありがたい。これもリモート環境でのペアプログラミングにはメリットが大きい。iPhone Mania というブログに、初代と第2世代のマイク性能を比較した記事があるので、確認してみても面白いかもしれない。
ソフトウェア
今年、試してみて気持ちよく使えたソフトウェアをいくつか挙げてみよう。
Intellij IDEA Ultimate
前職では JavaScript/TypeScript を多く書いており、そのときは VSCode でコードを書いていた。転職後は Kotlin もそれなりに書くので、Kotlin の開発者が多数在籍する JetBrains 社の IntelliJ IDEA にスイッチすることにした。会社がライセンスを購入しているので、有償版の Ultimate エディションを使っている。IntelliJ の Kotlin サポートは流石にこなれている。やりたいことが直感的にぱぱっとできる感じだ。
実は前々職でも IntelliJ IDEA の Ultimate エディションを使用していて、そのときも便利だと思っていたけど、あらためてこれを使うと「VSCode にはもう戻れないな」という気持ちになる。
特に現職ではペアプログラミングが仕事の大半を占めるので IntelliJ の Code With Me の機能が必須である。ペアプログラミングするとペアから IntelliJ の便利ショートカットや、あまり知られていない機能も教えてもらえるので、ますます手放せなくなっている。
MarkText
今年の中旬まで、技術メモは Dropbox Paper に書いていたけど MarkText にスイッチした。このブログ記事も、下書きは MarkText に書いている。
Dropbox Paper の主な不満は、動作の遅さにある。 MarkText は手元で (ほぼ) 処理が完結するので、さくさく動いて今のところ重宝している。実は細かな挙動で不満があるにはあるけど、我慢できる範囲である。
Mastodon
ソーシャルメディアに対する熱はだいぶ冷めてしまっており、Twitter にもぽつぽつとしか投稿していなかったところ、イーロン・マスクにより Twitter が買収された。買収に関する見方は様々あると思うけど、ニュースや (元) 社員 のツイートを読む限り、僕はネガティブなイベントだと捉えており、Twitter からは距離を置きたいと思うようになった。
何が代替として優れているのかよくわからないながら、代替手段としておそらく最も選ばれているであろう Mastodon に僕も移行した。Mastodon にも思うところはあるけど、今のところは便利に使えている。
その他もろもろ
転職
上の方でも少し触れているけど、2022年7月に転職をした。今回は外資系の大企業に移った。この転職には、今のところ満足している。はじめて数万人規模の社員がいる環境に身を置いているけど、大企業病っぽさを感じない部署にいるのでモチベーション高く働けている。
転職先の雰囲気については、別途ブログ記事にしている。
体づくり
2015 年にカナダから帰国した後、じわじわと体重が増加してきている。ならすと年に 1kg くらい増えている。今年はついに、定期健康診断時に「少し体重を落とした方が良いです」と医師に言われてしまった。その言葉を受けて、ダイエットをはじめた。2023 年中には帰国時と同じくらいの体重にしようと思っている。
しかし、単に体重を落とすという目標だとあまりモチベーションが湧かないので、並行して懸垂の練習をしている。実は懸垂を 1 回もできないのだが、近所の公園でぶら下がることからはじめている。2023 年には 2-3 回くらい自分自身を持ち上げられるようになりたい。
音声メディア
前述の通り O'Reilly Learning Platform のアカウントを取得したので、そこで聞ける Audiobook を通勤時間などに消費するようになった。
ただ、英語をずっと聴いていると疲れるので、日本語で頭を使わずに消費できるコンテンツがほしく、たまたま発見したドングリfmというポッドキャストもたまに聴いている。主にホストが雑談しているだけの番組だけど、ちょっと「ふふっ」となることが多く、癒やされている。
イベント
コロナ禍で色々と控えているけど、さすがにいつまでも閉じこもっていられず、いくつかの外出イベントをこなした。
まずはコロナ禍がはじまってから初めて、実家に帰省した。次男を両親に会わせたのは初めてである。この件についてはブログ記事にも少し書いた。
この他には B'z のライブを観るため、横浜まで出かけた。僕はファンクラブ会員になる程度には熱心なファンだけど、B'z 自身が客を入れてライブをすることがここ数年は稀であったため、2019 年の「Whole Lotta NEW LOVE」ツアー以来のライブ参加だ。今年のライブは控えめに言っても素晴らしかった。観るたびに思うけど、B'z の二人はだいぶ若い...が、サポートメンバーがさらに若いので、さすがに老いのようなものは感じる。ちょっと B'z の二人の動きがサポートメンバーに比べて小さめだったりして。ただ、演奏そのものには老いをまったく感じさせないのはすごい。ちなみに、僕が参加したのは最終日であった。
資格
Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11 を取得した。転職先に Spring のコミッターが多数在籍しているので、僕も Java を書けないとまずいだろうと思って入社前に勉強をはじめた。...んだけど、仕事がはじまってからは TypeScript と Kotlin ばかりを書くことになり、あてが外れてしまった。
とはいえ、せっかく勉強したのだから忘れる前に受験しておこうと思い、年末のプロジェクトの合間の期間に試験を受け、無事に合格できた。
2023年の展望
技術者としてはフルスタックさに磨きをかけたい。仕事の一部としてモバイルアプリを作る機会にも恵まれるかもしれないし、もしかしたら機械学習にも触れるかもしれない。そういう仕事を楽しんでいきたい。
その他、オンライン大学院にも少し興味がある。ただ、かなり時間を取られそうなので、手が出ない可能性もある。本当に手が出ないかどうか確かめるため MOOC でいくつか大学院レベルの講義を受講するくらいが現実的なラインかもしれない。
あとは CKA が2023年10月に期限切れしてしまうので、その前に CKS に更新しておきたい。
仕事と関係ないところでは、家族ともども健康でいたいということと、子どもたちのために少し外出を増やしたいと思っている。ただし、こればかりは流行り病の状況次第になってしまうけど...。